三島風穴

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JR東海道三島新幹線駅北口より徒歩1分にある三島風穴(みしまふうけつ)
赤色の部分が地下8mの富士山からの三島溶岩流の天然トンネル
 富士山に最も遠く最も低い洞窟・・・古くて新しい三島風穴

三島風穴は、縄文時代・1万数千年前に富士山より最も遠く(30km程)かつ低い位置(標高43m)まで内部は相当長い間高温を保ち流動性を保って溶岩が流れてきました。
流動性に富む玄武岩の溶岩は流れるうちに徐々に外側が冷え固まって薄皮のようになってきます。
この薄皮の中を約1150℃溶岩が流れ出してしまうとそこが空洞となり溶岩洞窟が形成されます。その洞窟(横穴)が地表から8m下に存在する。

昭和28年に三共製薬の工場敷地の北西隅において、井戸を掘削中に偶然発見されたものであり、永年同社の私有地にあったため入洞者は極めて限られ、市指定遺跡にもなっておらず、本格的学術調査が一度もされていない唯一の火山洞窟である。

現在、整備保存は手付かずのまま柵に囲まれ、施錠され立入り不可となっている。    
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外部リンク→クリック→※三島溶岩流とは・・・溶岩流について分かり易く説明してます。
外部リンク→クリック→※富士山の溶岩洞窟


三島風穴は、1万数千年前(縄文時代)の富士山の噴火のパホイホイ溶岩流が30kmほど流れた三島溶岩流の末端に出来た溶岩洞窟です。
風化や崩落による洞口が開口していない為、洞内の保存状態が良好で、密閉状態の地中で1万年以上の時間が経過した洞内の様子を観察できます。
新しい熔岩洞では観察できない、熔岩表面の経時変化や天井の様子などを富士山樹海にまで出掛けなくとも容易に観察できます。
新幹線の駅前にあるため、将来は海外(ハワイ、アイルランドなど火山地帯)の研究者、行政担当者にも容易に観察できる世界的に価値のある洞窟となる可能性があります。

永年、三共製薬の敷地内に出入口が存在していたため洞内調査は制限され、私有地ゆえに市指定遺跡に至らず知名度は極めて低いまま今日に及んでいる天然記念物です。
・・・その存在を知って一番びっくりしているのが三島市民です。
まず三島市民に「三島風穴」の存在を知ってもらいたい一心で当ページをUPしています。


北東側 Aタイプの溶岩棚  2010/02/06火山洞窟学会会員撮影
三島風穴の保存について熟議していただきたい。
・・・自然遺産の保存と都市近代化計画との両立は不可能でしょうか?

計画道路の陥没等を前提とした道路下の風穴埋め立て工事が目前に迫って参りましたが、近代的橋梁工法(天蓋)応用など三島風穴の保存を前提とした調査や保存工法の選択を三島市民に広く知らしめ、後顧の憂いを残す事無く計画を図るべきです。

拙速に埋め立て工事を強行し取り返しのつかない事態にならないように、私達三島市民は1万年以上の歴史を刻む天然記念物の保存と都市計画両立について真剣に熟議しなければならないと提言いたします。

とくに、三島風穴中央部東側には未封の縄文時代をそのまま残す独立洞も確認されており、学問的に貴重な存在も表出しているだけに、関係当局に対し自然保存に対し再考していただくことを強く望みたい。



 三島風穴の地表部 (大小の樹木が茂る三島溶岩塚の地下8mに三島風穴が存在する)
JR三島駅側より撮影 2010/01/18
背面の建物は長陵高校
南側に露出した三島溶岩流 2010/01/18
文教町には各所に溶岩塚が見られたが現在は殆ど掘削され姿を消し、ここに残されいる貴重な自然遺跡
東側より撮影    2010/01/18 三島風穴への竪穴マンホール
東レ側より十時交差点向こうの三島風穴地表部
その向こうのビルは「Z会ビル」
右手奥がJR三島駅北口
北側の三島溶岩起伏部
後方の平らな建物は三島新幹線駅

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